最新の肥料技術(NSN&アベイル)について


ニュートリスフィアーN(NSN)とアベイルは特殊なポリマー技術による肥料の効果促進材です。

【アベイル】リン酸肥料効果促進材

リン酸肥料は作物の収量に影響を与える最も重要な養分と言っても良いでしょう。しかしながら、リン酸は土壌pHによって、土壌中のカルシウム、マグネシウム、鉄、アルミなどと簡単に結びつき不活性化してしまい、通常、与えたリン酸肥料の2〜3割程度しか作物に利用されていないと言われています。逆に言うとリン酸肥料の7〜8割は無駄になってしまっているのです。昨今の肥料原料高騰を考えると、この問題は大きな問題と言えるでしょう。アベイル・リン酸肥料効果促進材はこの問題を解決してリン酸肥料の効果を高め肥料の削減、収量の増加を助けます。

(効果)
アベイルは液体のポリマーで、リン酸肥料に重量比で0.25%コーティングすることで効果を与えます。アベイルは、その物理性がCEC値1800という特性を持ち、その高いCECが土壌中のカルシウム、マグネシウム、鉄、アルミニウムなどのリン酸を不活性化する土壌物質を固定化して不活性化し、コーティングしたリン酸肥料が不活性化するのを防ぎリン酸肥料の吸収効率を高めることが出来るのです。





【ニュートリスフィアーN(NSN)】窒素肥料効果促進材(窒素固定緩効性)

NSNはアベイルと同じ液状のポリマーで、同じくCECが1800ミリモーという特性を持っています。
NSNは主に尿素肥料に使用され、尿素肥料にコーティングして利用されます。NSNの高いCECが土壌中で尿素中のアンモニアを気体にして大気中に放出させてしまうウレアーゼ(酵素)の活動を止めます。これにより尿素中の窒素成分の最大60%が大気中に放出されるのを防ぎます。また、土壌中の亜硝酸化菌と硝酸化菌の活動を抑え、窒素成分をアンモニア態のままに維持することが出来、結果的に安全で有効な窒素成分のまま土壌中で維持することにより、緩効性の効果を引き出します。

(効果)
ウレアーゼは中心にニッケルをその構成要素としているため、NSNが土壌中のニッケルを不活性にするために、ウレアーゼの反応を抑えることが出来ます。

また亜硝酸化菌と硝酸化菌の活動には鉄と銅が必須でありますが、同じくNSNが土壌中の鉄と銅を不活性化するためにその亜硝酸化菌と硝酸化菌の活動を抑えることが出来るのです。その結果窒素成分の脱窒や流亡を押さえ、陽イオンとして土壌中に長期間維持させることが可能となるのです。